「銀座の大家」と呼ばれる男──ヒューリック会長・西浦三郎氏とは？年収は？日常でのこだわりにもせまる【カンブリア宮殿】

2025年6月26日（木）放送予定のテレビ東京『カンブリア宮殿』には、不動産業界でひときわ異彩を放つ経営者、ヒューリック株式会社の会長・西浦三郎（にしうらさぶろう）氏が登場します。

「銀座の大家」とも称される西浦氏は、老舗不動産会社を一躍、業界4位へと押し上げた立役者として注目を集めています。本記事では、放送に先駆けてその人物像や実績、経営戦略、そして年収について詳しくご紹介いたします。

ヒューリック株式会社とは？

ヒューリック株式会社は、旧・日本橋興業株式会社を前身とし、2007年に現在の社名へと変更されました。現在は三井不動産、三菱地所、住友不動産に次ぐ業界第4位の不動産企業として成長しています。

特に東京・銀座中央通り沿いの商業施設『銀座コアビル』や『ティファニー銀座ビル』など、37棟以上のビルを保有しており、都心部の商業施設・オフィスビルの再開発を得意としています。そのため、「銀座の大家」とも呼ばれています。

生年月日：1948年（昭和23年）6月10日生まれ
出身地：東京都
最終学歴：早稲田大学第一政経学部卒業（1971年）
経歴：
- 富士銀行（現みずほ銀行）入行
- 2002年、みずほ銀行副頭取就任
- 2006年、日本橋興業（現ヒューリック）社長就任
- 2016年、ヒューリック株式会社代表取締役会長に就任

旧・富士銀行で財務畑を中心にキャリアを重ねてきた西浦氏は、銀行出身者ならではの視点を生かし、ヒューリックを大胆に改革しました。

西浦氏が社長に就任して以来、ヒューリックが力を入れてきたのは「駅から徒歩5分以内の小型ビルへの集中投資」です。

多くの不動産会社が大規模な再開発や郊外への投資に目を向ける中、ヒューリックはあえて小回りの利く都市型物件に特化することで差別化を図りました。特に高齢化社会を見据えた「都市型のサービス付き高齢者住宅」の開発にも早くから着手しています。

ヒューリックは、環境配慮型の企業としても評価を高めています。2017年には、再生可能エネルギー100％の利用を目指す国際イニシアチブ「RE100」に加盟し、企業として脱炭素社会に貢献する姿勢を打ち出しました。

環境と共生する不動産経営は、これからの時代に欠かせないテーマです。西浦氏のビジョンの先見性がここにも表れています。

ヒューリックは上場以来、17期連続で増収・増益・増配を達成しています。2023年度には、営業利益1,000億円を突破し、不動産業界の中でもトップクラスの利益率を誇る企業へと成長しました。

西浦氏は常に“投資家目線”で経営を考え、**ROE（自己資本利益率）やROA（総資産利益率）**といった指標の改善にもこだわってきたそうです。そうなると会長の年収、社員の年収も気になります。

ヒューリックの西浦三郎会長の年収は、2024年の役員報酬ランキングで2億9600万円。これは、不動産業界の役員報酬ランキングで3位に相当します.

またヒューリックの平均年収は20,357,108円で、初任給は310,000円です。ヒューリックの年収が高い理由としては、高収益体質であること、社員数が少ないながらも高い業績を上げていること、そして、みずほフィナンシャルグループとの関係性が強いことなどが挙げられます。

意外にもファッションへのこだわりも強く、ネクタイは季節ごとに変え、約150〜160本のネクタイを所有しているという西浦会長。

日経マガジンの取材によると、「毎日同じネクタイは締めたくない」と話しており、スーツも夏用・春秋用を各16着ずつ持っているとのこと。徹底した“スタイル”も、経営哲学の一部なのでしょう。

今回の放送では、以下のようなテーマが取り上げられる予定です。

西浦三郎氏は、ヒューリックという老舗企業を大胆に変革し、業界4位の不動産会社へと導いた名経営者です。リスクを恐れず、新しいことに挑戦し続ける姿勢は、多くのビジネスパーソンにとって学ぶべき点が多いのではないでしょうか。

2025年6月26日放送の『カンブリア宮殿』では、その哲学とビジネスの秘密が明かされることでしょう。